
カウントダウン
戦争・歴史・警察と各ジャンルで傑作を読ませてくれた佐々木譲氏の次なる境地は、政治モノになるのでしょうか?
財政破綻寸前まで疲弊しきった地方の街を救うべく、市長選に挑む男たちの物語。
『愚か者の盟約』以来、久しぶりの政治モノです。
地方の苦境を知ることができる良書で、財政悪化に苦しむ市の内情の描写は、とても細かくリアルで説得力があります。
フィクションというよりも、再現ドラマのようです。
しかし、『愚か者の盟約』と同じように、状況説明にページを割かれ、人物描写や物語の掘り下げが不足している感が否めません。
リアルな政治小説というのは、難しいジャンルなのだなぁと思いました。
内容には物足りなさを感じましたが、本書の発売をうれしく思います。
地方に住む者としては、都会に住む人たちに地方の実情を知ってもらえるのがありがたいのです。
ストーリーにも、希望を感じることができます。
佐々木譲氏は、本書の舞台のモデルと言って差し支えない北海道・夕張で生まれました。
作中でも、舞台は夕張市の隣と設定され、たびたび夕張の名が登場します。
戸籍上の不備で、出生地が夕張だと知ったのは最近のことだそうです。
大人になってから初めて知った故郷・夕張への愛着は強く、再生を強く願う思いが、本作を書くきっかけにもなったのでしょう。
物語の結末は、続編が書かれることを期待させます。
次回作は、やっぱり政治モノ?

英検4級最短攻略本 改訂版
中一の息子が使いました。
とってもわかりやすく、内容もまとまっていて本番さながらのテストも付いていたので
試験10日前から始めただけで、みごと合格しました。
絶対お勧めです!!
5級の時もこれを使いました。